財務リストラ

企業再建の第一歩は必要なコストと不要なコストを峻別し、徹底して不要なコストをカットしていくことです。

企業が健常な状態であれば、多少過大なコストであっても目をつぶることがあっても、企業再建の局面においては、
コストカットに妥協をすることはできません。

また、コスト削減を実施する際には、相見積もりの不実施や、
しがらみのある特定業者との取引の安易な継続などの事情によって原材料の仕入過程で調達価格が不適切となっていないかや、
不必要な人件費が費やされていないかなどの検討も必要です。

もっとも、財務リストラを実施する際には、単に大胆なコストカットをすれば良いというわけではありません。

事業継続に必要なコスト削減すれば、その反動として、売上げの減少という事態を招く可能性があるからです。

つまり、財務リストラでは、無理なコストカットではなく、費用の「最適化」を図ることを意識する必要があります。

 

財務の健全性確保

財務の健全性を確保するためには、経理処理体制の構築や、生産管理体制・営業管理システムを構築する必要があります。

資金繰りが悪化する企業においては、このような管理体制が不十分もしくは機能していないということが多々あります。

また、このような企業では決算処理の遅滞が常態化しています。
このような状況で、スピーディーな経営判断ができず対策も後手に回ってしまうという問題点があります。

さらに、決算書や会計書類が作成されていても、企業の実態と大きく乖離する決算書が作成されていることもあります。

そこで、財務の健全性を確保するために、まずは決算書や会計書類を早期かつ適切に作成するよう是正する必要があります。
その上で、財務状態が健全な状態を維持できるよう、管理会計などを用いて、あらゆる方策を講じる必要があります。

 

資金確保

倒産においては、資金繰りが極めて悪化している企業や業績が著しく悪化している企業のみならず、
一時的な資金繰りの悪化によって黒字企業であっても倒産(いわゆる黒字倒産)することがあります。

黒字倒産する企業の大きな問題点は、キャッシュフローを確保できていない点が挙げられます。

キャッシュフローを適切に確保できない理由は企業の事情により異なりますが、
差し当たり、支払サイクルの伸長、入金サイクルの短縮、売掛金回収の徹底などを意識することで一定程度改善することもあります。

再建企業の置かれた状況に応じて、キャッシュフローの確保のために策を講じる必要があります。

また、どうしても金融機関に対する債務の返済が困難な場合には、金融機関にリスケジュールを申入れ、
返済方法の変更などで対応できないかを検討することもあります。